ハダカデバネズミ(naked mole rat (NMR), Heterocephalus glaber)は、 アフリカのエチオピア、ケニア、ソマリアなどのサバンナの地中で暮らすげっ歯類です。 地下の低酸素環境(7-8% O2)と地上の通常酸素環境の両方に適応しています。 マウスと同等の大きさながら異例の長寿(平均寿命28年)であり、 これまでに自発的な腫瘍形成が認められていないというがん化耐性の能力を持っています。

ハダカデバネズミは野生では、地下のトンネルの中で、数十〜最大300頭もの大規模な群れを形成し生活します。

ひとつの群れの中では、1匹の女王ネズミと1-数匹の王ネズミのみが繁殖を行います。 他の非繁殖個体は、それぞれ兵隊ネズミ(soldier, 巣の防衛)や働きネズミ(worker,  穴掘り, 食料の調達, 仔の世話)として、協調的に集団生活を行います。このような社会性は真社会性と呼ばれ、ハチやアリなど昆虫においてよく見られる現象です。 哺乳類では、ハダカデバネズミとダマラランドデバネズミの2種のみにおいて、真社会性が観察されています。

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自然下では、ハダカデバネズミは地下植物や植物の根茎を食べています。

ハダカデバネズミを研究室で飼育する場合は、 数個~20個程度のアクリル製Boxをトンネルでつなぎ、その中で飼育します。

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温度30℃、湿度60%の部屋で飼育します。大きな温湿度管理機器を用います。

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働きネズミはアクリルケージを頻繁に削っています。 ↓ 穴掘り行動

餌はサツマイモ、ニンジン、リンゴ、オートミールです。

↓ 餌運び行動

ネストで睡眠中

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あくび

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