特定領域研究「感染現象のマトリックス」
ニュースレター第3号「新規開店」
「北の大地に新規開店いたしました」
北海道大学 遺伝子病制御研究所
分子生体防御分野
髙 岡
晃 教
写真1:5月の研究所(左)、11月の北大銀杏並木(中)、12月の研究所付近(右)
このたび、皆様のおかげで北の大地の札幌に新規開店いたしました。店は自然に囲まれた北海道大学の医学部の建物の近くで、遺伝子病制御研究所の中にありまして、店名は「分子生体防御分野」という新しい名前でスタートさせていただけることになりました。店長に着任致しましたのは、平成19年5月ですので、その頃は深緑の中、多くの花が咲き乱れておりました(写真1;左)。都会に比べ、ここでは四季の移り変わりがよりはっきりと感じられ、その頃の木々の葉の色が想像もつかないくらい,店周辺の木々の葉はつい最近までまばゆいまでに黄色やオレンジ色に色づいていたかと思うと(写真1;中)、足早に秋風により飛ばされてしまい、今では辺りは、あっという間に一面真っ白にデコレーションされております(写真1;右)。店のスタッフは、これまでおられた瀧本将人准教授と近畿大からきてくれた早川清雄助教、北大歯学部から客員研究員としてきている葛巻哲先生の他,30年近くおられるおそらく北海道大学内で最も古株の技術職員である吉田栄子さんと,それとは対照的に学内スタッフでは最も若いと思われる事務補佐の佐藤裕香さん,そして私を含めた5名でスタートを切りました(写真2).開店操業後、間もないということもあり,現時点ではまだ大学院生はおりませんが、来年春からは臨床系より大学院生2名、さらに農学部から修士学生1名が参画する予定でございます。また、当研究室は、理学研究院化学部門の協力講座としても参加させていただくことになりますので、学部の4年目の学生さん方も研究に参加してくれることになります。私たちの研究室では、「分子生体防御分野」という研究室の名前の通り、とくに感染やがんに対する生体防御系の細胞応答について、その分子メカニズムを解明することを目指しております。とくに自然免疫システムにおける認識機構について着目して研究を進めることを計画しております。
最後になりましたが、私は札幌医科大学での研究(今井浩三先生)にはじまり、その後は、ちょうど11年間もの長い間、東京大学
大学院医学系研究科 免疫学講座において御世話になり、谷口維紹先生をはじめ、多数のスタッフや学生を含めた教室のメンバーに多くのことを学ばせていただきました。さらに前特定領域(代表;永井美之先生)の「感染の成立と宿主応答の分子基盤」や本特定領域(代表;野本明男先生)の「感染現象のマトリックス」の諸先生方にも多くのことをご教授いただきました。大勢の皆様のサポートを受け、このように新規開店をするに至りましたこと、この場を借りて心より御礼申し上げます。是非皆様に学ばせていただいた知識や経験を生かして頑張って参りたいと存じます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
P.S.) 研究所の建物は現在改築中でありまして,来春には我々の店舗も新たな装いで再度新装開店を迎えることを予定しております。是非、興味のある方は、我々と一緒にこの北の大地で、新しいメニューを創りませんか!
(店舗連絡先)
メール:takaoka@igm.hokudai.ac.jp、電話:011-706-5020、ホームページ:http://www.igm.hokudai.ac.jp/sci/