研 究 内 容
 
本施設では、癌・免疫疾患モデル動物や抗病性動物の開発に関する研究を推進している。
 

1. アトピー性皮膚炎モデル動物
  核内IκBタンパク質であるMAIL/IκBζをノックアウトしたマウスに認められるアトピー性皮膚炎様の病態を解析し、その発症機構を解明するための研究を進めている。
 

4週齡、眼瞼腫脹と流涙

8週齡、顔面の皮膚炎

2. 遺伝性乳癌モデル動物
  遺伝性乳癌原因遺伝子BRCA2のDNA損傷修復機能をマウスやイヌで解析したり同遺伝子のイヌにおける多型を解析して新しい疾患モデルの確立を目指している。

 


3. 仮性狂犬病抵抗性動物
  仮性狂犬病ウイルス感染に抵抗する動物の開発を目的として、ウイルス遺伝子の転写抑制因子やウイルスの細胞への吸着を妨げる吸着阻害分子の開発とその分子育種法への応用を行っている。