【論文掲載されました!】
小学生対象 北大『こども研究所: Kids Institute』:
小学生3-6年生を対象に、実際の北大の研究所に来て頂き、教授による講義を受け、その後、実際の研究室で実験体験をするということを2日間行い、最後に「北大こども研究員」としての認定書を授与する来所型のプログラムです。平成29年に第1回が遺伝子病制御研究所主催で行われました(チラシ)。翌年から複数の北海道大学附置研がさらに加わり、『北大こども研究所』として拡大バージョンとなり、毎年春休みに小学生の皆さんに北大研究所へきていただいています。いつも参加いただいた小学生の皆さんは、いつも真剣に講義を受講し、研究・実験体験では積極的に取り組む姿にこちらも背筋が伸びます。[開催当日の様子]。(毎年春休み前に北大HPなどで募集しています)。
謝辞:保護者の皆様、また日本免疫学会、秋山記念生命科学振興財団、札幌市教育委員会、日本インターフェロンサイトカイン学会、そして北大附置研究所の皆さんには大変お力添えいただきました。
過去の実施歴:平成29年1月16・17日遺伝子病制御研究所主催、平成30年3月26・27日『北大こども研究所2018』
平成31年3月27・28日『北大こども研究所2019』、令和2年3月26・27日『Science Lecure2020 x 北大こども研究所』(コロナのため中止)、令和2年8月13日緊急開催:小中高校生対象 オンライン特別授業「敵を知ろう!新型コロナウイルス」(遺伝子病制御研究所、人獣共通感染症リサーチセンター)、令和3年3月27日小中高校生対象 ハイブリッド授業 新型コロナウイルス感染症ワクチンに関するトークイベント『なぜなぜサイエンス~ワクチンについて知ろう!』(札幌市青少年科学館)、令和5年3月29・30日『北大こども研究所2023』
その他、常時、出張講義などのご依頼を募集しております:
『幼稚園・保育園出張講義』
ー募集中(再開しました!)
これまでインフルエンザや新型コロナウイルスなど、私たちの生活を脅かす感染症が社会的にも大きな問題となっている中で、子供たちへの保健衛生に関する教育はより大変重要となります。感染症や免疫に対するエビデンスに基付いた根本的なしくみを分かり易く理解させた上で保健教育の行うことは、より高い効果が期待されます。そこで、大学の研究員がその研究・教育の専門性や実際性を生かし、地域と密接に連携した形で園児から学童という低年齢の時期から保健衛生の意識を高めるための独創的な教育プログラムを展開しており、これまで1000名を超える園児が参加しております。本プログラムは2023年の第75回保健文化賞をいただくことになりました。
<なぜ、幼児を対象にするのか?>
本活動の最大の特徴はより幼児期というより低年齢の時期の子供たちを対象にしている点であります。この時期は、脳の可塑性が高く、かつエピソード記憶(いつ、どこで、何をしたかという記憶)が形成されてくる時期であります。従いまして様々なことを吸収する能力が高い幼児にインパクトのあるアプローチで教育することは大きなメリットがあると期待されます。そこで、いかに大学レベルの質の高い知識を子供達が高い好奇心を示す形で、楽しく理解させるかが問題となります。
<どのような内容か?>
本活動では、「からだをまもるんジャーのしくみ」というタイトルで劇を独自に創作し、一部子供達参加型の劇を取り入れることで工夫しました(キャラクター作り、脚本や衣装なども全て独自に作成しました)。感染に対する免疫防御の仕組みについて、劇を交えたトークと顕微鏡をつかった標本の観察体験という2部構成で講義を行います。具体的には、“免疫戦隊まもるんジャー”が、各種“ばっちぃーマン(病原体;カビ、細菌、ウイルス)”とどのように戦ってからだをまもられるのかについて学びます(様子1・様子2・)。免疫不全ウイルス(HIV;えいずくん)も登場し、なぜ免疫不全をおこすのか?を学び、その裏返しの免疫の重要性を学ぶことや、抗ウイルスサイトカインであるインターフェロンについても専門用語と使わずに理解できることの工夫もあります。これに関連付けて日常のうがい・手洗いの意義などについて補足します。後半は、病原体(ばっちぃーマン)や免疫細胞(まもるんジャー)を実際に顕微鏡で観察します(様子3)。これらがどれほど小さいものであるかを説明することで日常見えないミクロの世界が存在していることに気づく機会を園児に提供するのも本活動の重要な目的の1つです。
このような活動にご興味をもっていただける幼稚園・保育園や学校の先生方は、
高岡<takaoka@igm.hokudai.ac.jpあるいはTEL 011-706-5536/5020>までお気軽にご連絡ご相談ください。諸経費についてはボランティアという形で行わせて頂きます。
謝辞:これは100%手作りで、これらの準備にあたった当教室のスタッフをはじめ、大学院生や学部学生、秋山記念生命科学振興財団、日本免疫学会、日本サイトカイン学会の皆様には心より感謝申し上げます。当日の様子はこちら(ご協力:秋山財団様)。
公演実績:
札幌市立白楊幼稚園(平成27年2月24日)、北郷こぶし保育所(平成28年9月15日)、札幌市立ひがしなえぼ幼稚園(同年12月16日)、札幌創成保育園(平成29年6月27日)、Blueberry English Preschool (札幌市)(英語ver.にて同年2月20日)、札幌市立はまなす幼稚園(平成29年12月1日)、札幌市立きくすいもとまち幼稚園(平成30年1月25日)、ばんけい幼稚園(同年6月4日)、手稲中央幼稚園(平成30年12月5日)、あつべつきた幼稚園(平成30年12月20日)、かっこう幼稚園(平成31年2月5日)、もいわ幼稚園(令和元年12月20日)、幼児施設以外として北陽小学校4学年(平成30年2月2日)やHokkaido International School(平成31年3月15日)、興正学園(平成31年12月7日)など。次回、令和5年12月13日新琴似南保育園開催予定。