量子センサで慢性炎症発症の謎を紐解く!

加齢やストレスは関節リウマチなどの免疫病だけでなく、脳血管障害や循環器障害、認知症など現代の高齢化社会では避けては通れない慢性炎症性疾患を引き起こします。私たちのこれまでの研究で、慢性炎症は病原性免疫細胞が局所的に特定の血管周囲に微小炎症を誘導し、血管を突破することで様々な臓器や組織へと侵入して引き起こされることがわかってきました。しかし、病気のもととなる微小炎症を早期に発見・除去する予防策は存在していません。この課題を解決するために、高感度量子センサなどの量子技術を用いて微小炎症の場所を可視化(添付の図参照、ここではAuナノクラスターを北海道大学大学院地球環境科学研究院 小西克明先生、七分勇勝先生との共同研究として使用)し、どのようにして慢性炎症が始まり進行していくのか明らかにしていきます。本研究は、AMEDムーンショット事業の一環として実施します。
メンバー
- チームリーダー 村上正晃
- 主任研究員 田中勇希
- 派遣研究員 小園晴生
- 招聘研究員(北大) 小園裕子
- 招聘研究員(北大) 北條慎太郎
- 招聘研究員(北大) 久保田晋平
- 業務補助員 小沢聡士
- 大学院生1名